July 20. 1971.
1971.7.20
山崎省三様
先日はお電話有難うございました。さっそく翌日(月曜)、ミユジアムに連絡しましたが、はっきりした返事が得られず、今日 直接ミユジアムへ行きましたところ、今、ミユジアムは月、火、と休館だとの事。
ニューヨーク タイムスの予告にも 月曜から開館している事になっているし、昨日の電話でも 休館の事についてなにも言いませんでしたので、さんざんごねましたところ、なんとか許可してくれました。一旦許可してくれましたら 馬鹿に心切で、女性についての言葉、のコッピーを作ってくれたり、(これは、名札と同じ大きさで名前の下に貼ってあり、——ピカソ、マチス、ゴーギャンなどと言った大家の所には、あまり貼ってありませんでした—— これが小さくて、たくさんありましたので大変助かりました)、
しかし、展覧会は、小規模のもので カタログもありません。
作品はプリントとドローイングが主で ほとんど色がありません。これらは小品の上、全部ガラスが作品に入っていますので反射がひどく、これを一枚一枚、正確に写すのは、ちょっと無理でした。
会場のかた側、ピカソ、キリコ、ピカソ、クレーなど壁面のスポットライトがどうしてもつかず(係の人が休み)、したがって、これらの作品もうまくとれなかったと思います。
目録とインフォメーション それに言葉、のコッピーと、これだけで美術館で得られる資料の全部です。
フィルムはこれから現像へ持って行きますので 22日の夕方には、カラー及び白黒のフィルム、密着焼を発送出来ます。
写眞は、会場中写眞になりそうなセクションをカラーと白黒にとりました。又、ほゞ90%以上の作品が 一応写眞に入るよう会場写眞を白黒で メモとして取っておきました。——あまりに小さい作品は なんだか見えないかも知れませんが・・・それとワイドレンズで取りましたので、このメモのぶんは、実際の作品より横長に——特に手前の作品——写っていると思いますので そのつもりで見て下さい。
会場の作品は、リト、エッチング等が多いので あるいは、同じ作品の写眞が芸新の手元にあるのではないかと思いますので。—— では、とりあえず今日は、これだけお送りいたします。
近藤



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