Jul 24 1963
1963.7.7
山崎省三様
先日は御手紙有難うございました。レコード無事との事で安心いたしました。後の2ツももう着く頃と思います。
ワールドニュースとして「セザンヌ——」展と「アメリカンス63」展を、御送りいたします。例によって又、おそくなってしまい申訳ありません。
5月にホイットニー ミユジアムでプッセダール(Pousette-Dart)の個展があったのですが、うっかりしてしまい僕も見そこなってしまいました。わりと、地味な人なのでニューヨークでも名前を知らない人が多いようですが、僕はニューヨーク画壇では、もっとも重要な作家だと思っています。こちらの学校でこの人に半年ほどならった事もあるのですが。—— 僕の想像では、プッセダールあたりがポップアートの次に来る動きなのではないか? と思っています。ハードエッヂもますます強い力となると思っています。
6、7、8の3ヶ月、夏のシーズンとしてグッゲンハイム美術館では「CÉZANNE AND STRUCTURE IN MODERN PAINTING」展が開かれている。会場は2ツのセクションに別れており、ニューヨークのコレクターによるセザンヌのコレクションより、油、水彩、27点及び、ミュージアムのコレクションより、セザンヌを起点として出発した20世紀の作家の変貌を、ピカソ、レヂエー、クレイ、ビヨン(ジャック)、モンドリアン、クライン(フランツ)等、37作家の作品により展示したもの。春のシーズン中にぎやかだったポップアートブームに対していかにも対象的な展覧会である。
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グッゲンハイム美術館47レコード43ホイットニー美術館40ポップ・アート34パブロ・ピカソ14ハード・エッジ7パウル・クレー6フランツ・クライン6ニューヨーク世界博覧会 1964-19655ピート・モンドリアン5フェルナン・レジェ5Americans 1963Cézanne and Structure in Modern Paintingジャック・ヴィヨンポール・セザンヌリチャード・パウセット・ダート
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