July 23 1971
1971.7.23
山崎省三様
お手紙有難うございました。
昨夜 お電話でお話しいたしましたように、展示作品の内容がかなり貧弱なものですので、原稿として書くような反響もなく、(ブルックリン ミユジアムで意欲的な展覧会が開かれる事はかなり稀で、現在は「Russian Art of the Revolution」展が、主展覧会となっています)したがって どの様に原稿を書くべきか、方向もさだまらず、お電話したしだいです。
ブルックリン ミユジアムへ行きました時は、最近改造されたキレイなオフィスで 男よりも男らしい、女の人と、人間ばなれした稀に見る出来のわるいYoung Ladyと、珍コンビの女史が、現われ、親切にしてくれましたが、——
Pride and Prejudice A Woman’s Exhibitionの内容よりはもう一端オソマツな感じで、こちらは大いに意欲を失ったものでした。
先日は、久しぶりに川島さんとお話し出来ました。皆様にくれぐれもよろしくお傳へ下さいませ。
おそれ入りますが、週刊新潮、小説新潮、芸新の送りさき住所、新住所へなおしていたゞければ幸です。
よろしくお願い申し上げます。
近藤竜男

