Oct 12. 1971.
1971.10.12
山崎省三様
先日は、お電話、有難うございました。ジャパンハウスの件、土曜日に下調べに行き、スナップして見ました。ほゞ同封いたしました写眞でおわかりいたゞけると思います。フロント、中庭、劇場 会議室、展覧会場などです。この写眞は手持ちでメモとしてスナップしたのですからダメですが 三脚を使えますので、その点は、なんとか写せると思います。
どの室内も 自然光線と人工光線とが両方入りますので、カラーの場合、どちらに合わせても、色のくるった所が出て来るでしょう。
たゞ展覧会場は、個々の作品の撮影は禁止されているそうです——ミユジアムの作品が多いからでしょう——廻りを入れてスナップ風にとればかまわないとの事です。(同封の写眞のようにとれば良いわけです)。
作品写眞はギャラリーで用意してありますが、現在無いものが半分ぐらいあります。焼増する事は可能だとの事ですので、早めに入用作品名がわかれば、作品写眞入手出来ると思います。たゞし白黒です。カラーは、カタログの10番と46番はあるいは見つかるかも知れないが、後は不可能との事でした。
この前のお電話で仔細についてお聞きするのを忘れましたので、恐れ入りますが、①カラー、白黒両方か? ②どの程度の細部にわたって撮影するか、③作品写眞は、どれが必要であるか(カタログナンバーを忘れずに入れて下さい)。
以上を、同封いたしましたカタログと、スナップ写眞からご想像の上、至急 ご連絡いたゞければ助かります。(カタログ、別便にてお送りいたします)
ジャパンハウスはなかなか、きれいな建物です。この建築に琳派展——流さんの彫刻などが会議室にあって——、ニューヨーク タイムでケネディーが大きく取上げていましたが、彼など こういうのが泣けて来るほど良く感じるのでしょうね。
もし、電話でご連絡下さる時、晝間のAM9時から、PM5時まで(ニューヨーク時間)は、212(ニューヨーク)(475)0300 グレーシー アンド サン カンパニーにご連絡下されば、12時から、1時までのランチタイムに時々外出する以外は、ほとんど間違いなくおります。Mr. Kondoと言えばすぐわかりますから。夜は何時でも、かまいません。
川島さん やっと歸って来ました。ロスで海へ行ったそうで、日に焼けて元気そうでした。
新建築のカメラマンが、やはり、ジャパンハウスの建物を撮影に来ていました。
まずは取り急ぎお伝へまで。
近藤竜男
・会場スナップを取るとしても屏風以外は、プラステックの箱、あるいは、プラステックのおゝい(軸など)が、掛ってますので、うまく行きません。会場スナップは屏風中心が良いと思います。
・大版には、使へませんが一応フィルム同封しておきます。この写眞は廣角一本だけで写しましたので、実際よりは廣くなっています。今度、写す時は、標準と両方でとります。



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