Apr. 22 1968.

1968.4.22

山崎省三様
 昨日 ノグチさんとのインタビューをして来ました。テープにとりましたので、これから書きなおします。ノグチさん個人と作品の考へ方にかなり、たち入って聞く事が出来ましたので、なんとか書けると思います。ノグチさんの言葉を中心にして(インタビューとして)、書いて見ようと思っています。〆切は、6日までゞよろしいですか? 特に注意すべき事がありましたら、ご連絡下さい。
 白黒の写眞同封いたします。気が付いて見たら、カラーばかり取っていたようで 白黒が不十分な上、展覧会場が35mmなので心配しております。スタヂオの写眞等でカバーして下さい。
 ノグチさんは明日、画廊の方で開く、1963年、ペキンで書いたドローイングによる個展のオープニングに出て、24日、ヨーロッパ イスラエルを経て日本へ行きます。
 I.B.M.は「人工」と「自然」にわかれており、石の写っているのが自然の方です。I.B.M.の庭は、ほとんどまだ紹介されていませんので、これを何枚か入れたらとも思いますが、いかゞでしょう。インタビューでは、Expo70の話は出ませんでしたが、このビル(IBM)の中庭の話はしばらくしました。(Expo70はあまり大きな模形でありませんし、実現しなかったものです。) プラスチックの箱に入っていて、かなり高い台の上にありますので 写眞にとれませんでした。会場写眞をうつした日は、まだ照明出来ておらづ、どうもこのExpo70の模型はついていません。でも、白黒で一枚だけ、どうにか写っているのがあります。横サイズになりますので、リバーサイド チルドレン パークの模型写眞と、二段にして並べれば、一枚の写眞があまり大きくなりませんので この写眞(Expo)でも使えるかも知れませんね。(リバーサイド パーク模型写眞の手前に、黒い組合せの板がありますが、これは、パークの模型とは関係ありませんから切って下さい。)

[ エキスポとリバーサイド写真のレイアウトイメージ図あり ]

 スタヂオでとった写眞(白黒)[ 写真イメージ図 ]は、これよりも、カラーの[ 写真イメージ図 ]と、白黒の[ 写真イメージ図 ]の二種にわけた方が、良いのではないかと思います。カラーの白い彫刻は、少々暗いようですが 彫刻は白でスポットライトが強いので あれくらい(先便のスライド)で彫刻には、ちょうど良いように思います。近作の代表の一つです。[ 写真イメージ図 ]の方は、スタヂオの写眞でも良いのですが 空気の作品、ビニールの風船が写っていますので、こちらの方が良いのではないかと思います。インタビューで風船の事について、(彼の理想に近い形)話してくれましたので。—— これはもっとも新しい作品の一つで 僕が日本へ行っていた時も 日本で作らして見ていましたが、結局 うまく行かなかったようです。
[ 写真イメージ図 ]1928、1946の作品
[ 写真イメージ図 ]59年
[ 写真イメージ図 ]1946すばらしいです
[ 写真イメージ図 ]59-60、66年
[ 写真イメージ図 ]66年
[ 写真イメージ図 ]66年 一番大きな作品。あまり重たくなるので中をガランドーにしたそうです。(会場写眞カラー(先便))
[ 写真イメージ図 ]65年 ごみが写眞に入ってしまったので、カラーの方にして下さい。(かざりつけの日ですので、うっかりするとゴミが入ります)
[ 写真イメージ図 ]62年
[ 写真イメージ図 ]かすかに岩がしめる程度に水が流れています(IBM)。
IBMは、屋上から写した写眞で全体がわかりますので それとくらべて見て下さればどこかわかると思います。
[ 写真イメージ図 ]1962 エール大学パネル 以上です。チェスマンハッタン、土曜に行って見ましたが中へは入れませんでした。上から、写しました。フィルムのまゝお送りします。
近藤竜男

手紙, Apr. 22 1968., 1968.4.22手紙, Apr. 22 1968., 1968.4.22手紙, Apr. 22 1968., 1968.4.22
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